中小企業診断士

今年(2020年)の中小企業診断士試験は難易度が上がることが予想されます【1次試験得点公開】

例年より厳しい条件で行われる1次試験

診断士試験に合格してから3年が経過しました。診断士試験には思い入れがあるので、毎年どんな問題が出ていたのか、どのくらい受かっていたのか、などが気になっていました。また合格してから昨年末まで、大手資格学校で添削講師をしていました。

私が流れを追っている限りでは、今年の診断士試験は難化が予想されます。理由は、例年と比較して2つの条件が異なるからです。

  1.  東京オリンピックのため、1次試験の日程が半月以上早まること(中小企業診断協会
  2.  昨年の1次試験合格者が多かったこと(合格率30.2%)+2次の合格率が例年並みだったこと。そのため、今年の2次試験受験資格を既に持っている人が多いこと

この2つの要因が重なるため、今年1次初受験で7科目受ける人は相当難しくなります。(特に1が厳しいです。)2次試験についても難化が予想されますが、そちらは別途書きたいと思います。



とにかく完成答練が勝負!

 さて、半月以上1次試験が早まることにより、資格学校も対応が必要になります。私が通っていたTACでも、例年GW明けに始まる完成答練が4月上旬から開始されます。

つまりTACに通う受験生にとっては、半月試験が早まることで1ヶ月前倒しの日程で勉強しないといけないので、非常に厳しいです。特に「苦手科目をGW中の学習で克服する」ということがやりづらくなるのが例年との違いになります。

では、どうすればいいか?ということについては、以前の投稿(診断士1次試験はGW明けからが勝負!)をご参照ください。条件は厳しくなるものの、考え方は変わらないです。ですが、1次公開模試および本試験の結果を前回の投稿では書いていなかったので、ここに記しておきます。

1次公開模試総計:446点(判定B)
経済学・経済政策68点(平均45.78点)
財務・会計77点(平均51.29点)
企業経営理論50点(平均43.26点)
運営管理46点(平均51.22点)
経営法務53点(平均43.63点)
経営情報システム88点(平均58.15点)
中小企業経営/政策64点(平均56.53点)
2015年1次試験462点(↑,模試446点)
経済学・経済政策64点(↓,模試68点)
財務・会計68点(↓,模試77点)
企業経営理論70点(↑,模試50点)
運営管理65点(↑,模試46点)
経営法務64点(↑,模試53点)
経営情報システム60点(↓,模試88点)
中小企業経営/政策71点(↑,模試64点)

結果的に、1次試験は7科目全部60点以上の「グランドスラム」で合格しました。ですが、本試験の難易度には当たりはずれがあるため(2015年は情報がそうでした。)、7科目全部60点が取れるのは何年かに1回という気がしています。

あとは(どの試験でもそうですが)最後の追い込みが大切です。ですが、今年の場合、公開模試から本試験まで間がないため、本試験対策で有効な「中小企業経営/政策の暗記」をやる時間が短いのは厳しいです。(でもやりましょう)。

 あと、前回書きませんでしたが、完成答練と違って本試験は2日間通しでやるので、1日目最後の運営管理では集中力が落ちます。その点も考え、夏のスタミナ作りは重要です。つまり直前期は走り込みも必要になります(?!)

 前回とあわせて、ポイントをまとめておきます。たくさんありますが、もともとたくさんのボリュームがある試験なので、そこがふんばりどころです。

  1.  完成答練、1次公開模試ともに420点を目標とする。(既に科目合格済の場合は受験科目数 x 60点) そして、平均点以下の科目は2つ以下にしたい。
  2.  財務・会計は別枠で学習
  3.  過去問も回したい
  4.  直前期は中小企業経営/政策の暗記をしっかり
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