中小企業診断士

中小企業診断士2次筆記試験3つの誤解

まずはじめに

 中小企業診断士の勉強法については、このブログの最初の方にも記載しましたが、いろんな情報が錯綜しています。私がこれから記載することもやっぱり多くの情報の中の1つでしかなく、正しいのか間違っているのか、読んでいる方が信じるのか信じないのか、そのあたりはわかりません。それでも、このくらいだったら言えるんじゃないかな、と思えるところがいくつもあるので、これから書かせていただきます。

中小企業診断士2次試験3つの誤解

  1.  中小企業診断士の2次試験では、事例Ⅰ~Ⅲでは差がつきにくい。よって事例Ⅳをやっておくことが合格への近道。
  2.  資格学校が行う模擬試験で上位に入っている人でも落ちることはしょっちゅうある。よって模擬試験の結果は気にしなくてよい。
  3.  過去問は重要。過去問をしっかりやって、資格学校あるいは「ふぞろいな合格答案」の模範解答のような答案が書けるまでしっかり復習すること。

3つの誤解を解き明かす

  1.  事例4をやっておくことが合格への近道。
     まずはよく出てくるこの「事例Ⅳ最強伝説」。確かに全部は否定できません。実際、私も大手資格学校の事例Ⅳ添削をやっていますが、差が出やすいのは事実です。不得意な人は全く解けないため白紙になり、解ける人との差が大きくなってしまう傾向があります。
     でも、この考え方は危険です。では逆に、本試験で事例Ⅳで80点取る人がどれだけいるのでしょうか? もちろん中にはいるのでしょうが、私はお目にかかったことがありません。本試験で70点取ることは本当に至難の業です。なので、事例Ⅳは「出来ないひとが白紙答案になってしまい、C判定以下になってしまう危険性がある」というだけで、実際には全事例A判定を取りに行くぐらいの学習を重ねなければ、240点を取ることは難しいです。一言でいうと、事例Ⅳの学習は「必要条件」ではあるものの「必要十分条件」ではありません。
  2.  模擬試験の結果は気にしなくてよい。
     この話もよく聞きます。ですが、この考えも危険です。理由は何か。資格学校の模擬試験と本試験には大きく2つの差があります。
      ・ 大手資格学校は、模擬試験を行うにあたり、模範解答および配点、採点基準を明確に示す必要がある。
      ・ 大手資格学校は年に数回(講義内の学習も含めると10回以上)の模擬試験問題の作成を行う必要があり、年に1度、練りに練られた本試験とは問題の質に差があることは否定できない。
     特に重要なのは上の方ですね。先ほどの「事例Ⅳ伝説」と同じように模擬試験では事例Ⅳが出来て80点以上取る人がそれなりの数出てきます。その結果高得点となるものの、本試験ではそんな点は取れません。その結果、模擬試験ではA判定だったのに不合格という現象が発生します。事例Ⅳに限らず、事例Ⅱなどでも高得点者が出るため、このようなことは起こりえます。ですが、問題の質に差があったり採点基準が異なったり、いろいろあったとしても、それでも私が見る限り、大半の方がA判定でした。中にはD判定からでも受かった方がいらっしゃるのは事実ですが、少数派です。少数の方がいらしたところで「模擬試験の結果は関係ない」というのは論理の飛躍が入っているように私は思います。
  3.  資格学校あるいは「ふぞろいな合格答案」の模範解答のような答案が書ける
     この話もよく聞きます。確かに過去問は重要です。ですが、まず、資格学校の模範解答、学校により大きな差があるというのは要注意です。何しろ、毎年必ず出題される事例Ⅳの経営指標でさえ、各校バラバラなのです。これでは「何が正解なのか」は当然わかりません。そのため、面倒ではありますが、各校の模範解答をできるだけ複数集めて、比較した上で理解・納得しながら学習する必要があります。また、「多くの受験生の再現答案を集めたふぞろいの答案が正解だ」という方もいらっしゃいます。果たしてそうでしょうか。1次試験では多くの人がマルをつけたが正解は違っていた、ということがたくさんありましたよね? 要はひっかけ問題です。2次試験にひっかけ問題が存在したら、当然受験生の答案は多数派に偏るため間違った回答になります。事例Ⅳではさすがにひっかかった人が多くてもそのトラップを見破る人が出てくると思いますが、他事例ではそうはいかないでしょう。

以上です。いろいろ書かせていただきましたが、結局のところ最初に申し上げた通りこれも私見です。本当のところは「受かった後もわからない」というのが実状です。合格者同士でいろんな話を重ねてきましたが、それでも明確な答えは見当たりませんでした。本当に難しい試験ですね。