中小企業診断士

中小企業診断士資格取得に必要な15ポイントの集め方

 東京オリンピックの関係でこの2年ほど通常日程とは異なる形で行われた中小企業診断士試験。令和3年度の「口述試験を受験する資格を得た方の発表日」(実質的な合格発表)は2022年1月14日。例年より2~3週間ほど遅いです。いずれにしても、この「待っている間」のモヤモヤ感はいまだに何とも言えません。「勉強一年、試験一日、発表一瞬、診断一生」のときまであと少しですね。

試験に合格しただけでは診断士資格は取得できない。

 ところで今更ではありますが、中小企業診断士になるためには試験合格後、診断ポイントを「15」取らないと取得できません。このポイントは合格後3年以内に取ればいいのですが、早い方は合格後の最初の実務補習(15日間)を受けて春先には資格取得に至ります。ですが、会社勤めの方は有給休暇取得の負荷も高く、最初の実務補習で5ポイント、その後の夏の実務補習で10ポイントを取得し、秋に資格取得される方が(全体的な比率的として)多いという印象です。

 なお、診断士活動そのものは(試験に受かっていれば)大きな制約は感じることはありません。研究会にも協会にも入れます。できないことと言えば、次の更新に必要な理論政策更新研修を受けられないのと、正式に「中小企業診断士」を名乗れない(名称独占資格のため)くらいです(これも資格取得後に考えればいいことです(^^))。ですので、自分のペースで15ポイントを取れればいいのかな、と思います。特に慌てる必要はなく、試験に合格した翌年に資格取得した方もたくさんいらっしゃいます。

有給休暇がなかなか取れない会社員の苦しさ

 ただ、新型コロナウィルス後の現在は(私が取得した時と)状況が大きく変わっているとは思いますが、なかなか有給休暇が取れず、焦りを感じる方もいらっしゃると思います(自分自身そうでした)。先に資格取得した方に対して遅れを感じてしまう。不安要素が大きくなってしまう。今思えばそんなに焦る必要がないのですが、そこは人間の心理として出てくるのは自然かと思います。私の場合は、株式会社コムラッドファームジャパン様の平阪先生から実務従事の機会を得ることができたというご縁があり、そちらで10ポイント取得。その後、実務補習を初秋に受け、10月に資格取得しました。

15ポイントすべてを実務従事で取るべきではない

 なお、この時に「15ポイントすべてを実務従事で取ることはよくない」という先生の方針を伺いました。中には中小企業の社長と縁がある、あるいは自社で取得できる環境にあるという方もいらっしゃるかと思います。そのような方は15ポイント全てを実務従事で取得できますが、このやり方はお奨めしません。実務補習の仕組みは非常に良くできていて、担当のベテラン先生とのご縁はもとより、実務合格同期とのチームワーク(時にはリーダーシップ)、レポート作成など学ぶべきことがたくさんありました。3回(15ポイント)すべてが実務補習でなくとも、最低でも1回は受けておくべきだと思います。

 ですので、前述の実務従事が「10ポイント」となるような実務従事のカリキュラムを平阪先生はご用意くださいました。もう5年近く前の話で恐縮ですが、とても感謝しています。資格取得後には、次の更新のための30ポイント取得が必要になりますが、更新のためのポイント取得方法はまた別の機会に書きたいと思います。私自身は次回更新のための30ポイントは取得済みですが、現在は私が逆の立場となり、後輩診断士に実務従事の機会を与えることも行いました。このことは、資格取得時の自分の体験がもとになっています。 

実務従事の機会を得るために

 さて、最後のお題です。私はご縁があり10ポイントを取得できましたが、このご縁は必然でもあり偶然でもあります。誰にでも平等に与えられるものではありません。実務補習を受けることが仕事の都合上厳しい方は「ポイントが得られる機会」を積極的に探しましょう。実際にポイント提供している研究会やマスターコースもありますので、そちらに入るのも一つの方法です。その他にも協会の部会や先輩の診断士経由など、いろいろな方法があります。ぜひご自身で探されてみてください。私がお伝えしたいのは前述したとおり、「実務補習が資格取得方法のすべてではない。ただし実務補習は1回(以上)受けておいた方が今後の活動のために役立つ」ということです。

 なお、診断士2次試験の結果ですが、必ず得点開示請求は行いましょう。発表後すぐにでもなくていいので、やっておくといろいろ考えるところがあります。詳細はこちらをご参照ください。