地域活性化

島根旅行(出雲編)【2022年1月】

 2022年1月。年頭から急速なオミクロン株拡大が進む日本列島。そんな中、島根県の出雲市、松江市に旅行に行ってきました。「(何も宣言が出ていない)こんな時期だからこそ、地域の経済活動に貢献したい」と思っていましたが、現地に行くと「東京から何しに来たの?」という無言の圧を感じました。これは当然と言えば当然で「不要不急の旅行に何の意味があるの? これまでに何度も同じこと言われているよね。常識ないの?」「せっかく11月,12月と客足が戻ってきたのに・・・また減ってしまった。」という地元の方の複雑な心情、察するに余りあります。(結果的に帰京日の1月27日にまん延防止等重点措置が発令されました)また、悪天候の予測も出ていたため、島根の中で最も行きたかった海士町訪問も断念しました。もっとも、天候と新型コロナとは関係ないので、こちらは単に旅行シーズンを読み間違えただけ、ということです。

 前置きが長くなりましたが、島根、とてもよいところでした。もともと昨年、しまコトアカデミーに参加していたこともあり、少しでも島根の魅力が伝わればと思い、本投稿を行うことにしました。また、島根から南下して足を延ばし、しまなみ海道および愛媛県今治市も観光しましたが、そちらは別の投稿をいたします。いずれにしても、オミクロン株が日々拡大する中での旅行記です。私自身、不謹慎だったと反省していますし、飛行機の搭乗前後でPCR検査を受け、陰性ではあったもののあくまでもこれは結果。次行くときは安全安心な状況下で行きたいと改めて思いました。

 出雲空港に着いたのは1/24昼。とはいえ、行きの飛行機からしてガラガラです。下の写真を見ていただければお分かりの通りです。通常、足もとの広い席は人気があるのですが、まったくの空席。むしろClass Jのほうが密度が高いのではないかと思えるほどです。なお、帰りの便もこんな感じでした。

 さて、出雲空港に着いたら次はレンタカーです。初めてバジェットレンタカーで借りましたが、特に他社と大きな差はありません。(往復とも)案内してくれた従業員の方が話好きで、安心感を得たのは「10000人コーチング(自分に関わる全ての人にコーチング的に関わること)」の実践を心がけている私としては嬉しい出来事でした。

 レンタカーを走らせたら、まずはお昼ご飯。通常なら出雲そばに手が出るところですが、晩ご飯が遅くなりそうなことを考え、定食屋に。ここで驚いたのはご飯のおいしさ。先述のしまコトアカデミーでメイン講師の指出さん(ソトコト編集長)いわく、「(”地方創生”という言葉があちこちで聞かれる世の中において)うまく回っている地域は例外なく”水”が美味しい」とのことですが、このお米のうまさは美味しい水なくしてはありえません。日本のコメどころで有名なところはいくつもありますが、島根のお米は格別でした。自宅用に購入したので、家で炊いても楽しめると期待しています。

 次は出雲大社の観光です。本投稿のアイキャッチ画像は拝殿そのものですが、ここでおみくじを引いたところ「新柄コロナウイルスの拡大防止のため、かき混ぜないでください」と書かれていたのに驚きました。おみくじを引く際、なんとなく気分的にかきまぜたくなるのですが、それさえも妨げる新型コロナウイルス。本当に手ごわいものだと感じました。下の写真は「素鵞社」というところで「スサノオウノミコト」が祭られているところです。私はここで参拝しました。

しかし、出雲大社の魅力はそれだけではありません。そこから歩くこと数分、「島根県立古代出雲歴史博物館」を観たのですが、これがすごい。さすが「神の国」と呼ばれるだけあって、古代日本の様々な展示がありました。全部は紹介できないのですが、江戸時代に編纂された「古事記」「日本書紀」には圧倒されました。もちろん、その存在は社会の教科書で習った程度のことしか私は知りません。しかし、こうして展示してあるものを見るとなぜか心打たれ、穏やかな気分になれました。今度は家族で訪れたいところです。

 その後、1時間ちょっと西に運転して、温泉津(ゆのつ、と読みます)へ移動し、泊まりました。さらっと書いていますが、島根の素晴らしさの一つとして「高速(山陰自動車道)の無料区間が長い」というのが挙げられます。実に長い。温泉津まで無料でいけるのが信じられないくらい長い距離です。距離的には約60kmなのですが、国道9号と合わせ40kmくらいはスイスイ行けます。東西に長い島根県で、こうした移動のしやすさもまた、隠れた魅力であると感じました。

 これが温泉津温泉の入り口。歴史を感じさせます。ただ、現地の温泉(薬師湯さん)に入ったとき、ある種の恐怖感を覚えました。言うまでもないことですが、公衆浴場は飲食店と異なり「マスクを外している時間が長い」のです。たまたま私含め入浴していたのは2名だったこともあり、過剰な反応をしていると言ってしまえばそれまでなのですが、脱衣所でくしゃみなんてしようものなら・・・と考えてしまいます。加えて、県からの指導と推測していますが、入口で名前と携帯番号を記入しました。あとで何かあったときに連絡するためなのでしょうが、そのことが何とも言えない恐怖感を増大させます。島根県は魅力的な温泉が多く、その数たるや有名な温泉地である大分県や群馬県に劣らないほどです。ですが、これ以降「今回(の旅行)は温泉に入るのはやめておこう」と思った瞬間でした。

 上の写真は晩ご飯を食べた温泉津温泉街唯一の居酒屋「路庵」さんなのですが、いや実にうまい。この鶏のから揚げは1人で食べるのが精いっぱい。これとシーザーサラダだけで満腹になりました。たまたまかもしれませんが、鶏のから揚げは島根県内で見かけることが多く、山口県の長州鶏を使っているところが目立ちました。これもまた、旅の思わぬ発見でした。

 さて、旅の初日は以上となります。翌日は松江に行くのですが、それはまた次回の投稿で。松江城,小泉八雲記念館など、観光処満載すぎて1回では書き切れません。