コーチング

コンサルティングとコーチングの違い コーチ探せる 設楽英彦

えっと、先日コーチング資格取得について書きました。今日で合格後ちょうど1ヶ月になります。

で、コーチング資格取得後にどんな活動(中小企業診断士またはコーチング)をしているか、ですが、

・ 中小企業診断士の集まり(地域マーケティング経営推進協議会)にて、コーチングに関するミニセミナー
・ 同じく中小企業診断士の集まりでの公開セッション
・ 何人かの中小企業診断士との体験セッション
・ 出身の銀座コーチングスクールでのセッションサポート

と、今までにない機会を短期間で行わせていただきました。まだ1ヶ月も経っていないのに自分でも驚きです。

さて、コーチングでは「コーチ探せる」というところに登録しているのですが、ここでお題が出ました。「コンサルティングとコーチングの違い」です。この2つとさらにカウンセリングとの違いはコーチングを習う際のテキストにも出ていましたが、よく言われるのは「どっちもクライアントを支援するものだけど、コーチングはクライアントが答えを持っている,コンサルティングはコンサルタントが答えを持っている」というものです。ですが、実際両方やってみて私が感じているところとはちょっと違うな、というところです。

もったいぶらずに答えを書くと、「コーチングは未来(ありたい姿)から入る、コンサルティングは現在(現状把握)から入る」というのが大きな違いです。

コンサルティングにおいて、現状把握は非常に重要です。貸借対照表はその企業の「過去(から現在)」を現すもの、損益計算書は現在(厳密には数カ月前ですが)を現すものです。現状の問題端を洗い出し、次の手、改善施策を考えだし、未来(の損益計算書や貸借対照表」)を作り出す。そのためにコンサルタントの持つリソース(知識・経験)を導入し、実現可能性を上げていく。そういう考えです。実現可能性のないものであれば誰でも書けてしまうので、いかにして不確実性の高い(企業の)収益に対して実現可能性を高めていくか。そしてそれが利害関係者(株主,取引先など)にも伝わるものになるのか。その視点で物事を考えるので、現在(あるいは過去)が起点になります。

それに対して、コーチングは未来(ありたい姿)が起点になります。これはコーチングが、個人対象ということもありますが、実現可能性を高めるのはあくまでも自分自身の行動にあります。もちろん、コロナなどで結果的にできなかったなどありますが、できない原因は実現できない場合は、自分自身の行動にさらに磨きをかけることになります。いい意味で前向きなのです。また、企業経営ではないので、ステークホルダーというものがそもそも存在せず、あるのは自分のみ。他人に対して何かをコミットする必要はありません。(コーチとの”約束”はありますが) ですので、ありたい姿を考え、そこから逆算して現在自分が取るべき行動に落とし込んでいく。そして「ありたい姿」に近づくために1つひとつのアクションを着実にこなしていく。そういう流れになります。なので、コーチングの場合は未来が起点になります。

ちょっと熱くなってしまいましたが、両者の違いはまだあります。ただ、コーチングとコンサルティングの一番の違いは「未来から現在を見るか」or「現在から未来を見るか」の考え方の違いです。もちろん、そこに優劣はありません。どちらが適しているかはケースバイケースだと考えます。