地域活性化

石川県鳳珠郡能登町を旅してきました。(2回目)

実に1年半ぶりに、石川県能登町を訪問しました。前回訪問したのはコロナ禍の直前、2020年2月のことです。その間、GOTOトラベルなどありましたが、訪問する機会がなく、緊急事態宣言が解除されたタイミングで再訪しました。来てみて最初に思ったのは、2回目にして「ここに来れば落ち着く」そんな空間でした。能登町は海もあれば山もあって、その両方が実に近い。なので、(山登りというより山の風景を楽しむという意味ですが)両方満喫できる。そんなところです。

この記事のアイキャッチ画像が「イカキング」。コロナ交付金を投じて作ったこともあって、能登が急に有名になったのは記憶に新しいところですが、やっぱり訪問するからには「その街で見れるものがある」というのはいいことだなということです。イカキングの他に「イカの駅つくモール」にはレストランとお土産屋さんが併設されているのですが、イカの先に(笑)きれいな海も見えて、賑やかなんだけれども穏やかな空間でした。

さて、そんなキャッチーな場所からちょっと行くと、真脇遺跡があります。ここは縄文時代の遺跡だったのですが、なんというか、壮大なパワースポットという感じです。写真を見てください。

真脇遺跡

なんとも説明しづらいのですが、ここにいると心落ち着くというか、自然の壮大さを感じざるを得ません。心が洗われるっていう表現の方がいいですかね。心の中にあるモヤモヤ感がなくなって、スッキリします。「ああ、人間はやっぱり大自然の中で生きているんだな。」と素直に思えました。抱えてる悩みとかもなくなっていく感じがして、すごく良かったです。

あとは能登町と言えばやっぱり海鮮でしょう(笑) もりもり寿司は石川県を中心に展開している回転寿司屋さんですが、13時過ぎていてもすんごい行列で「平日でこれ?」と思うほど賑わっていました。ちなみにランチは回転せず、手渡ししてくれます(笑) 大トロまで入って1,900円は安い!(※支払いは現金のみでキャッシュレスは不可)

とまあ、これだけだと、普通の観光客になってしまうわけですが(実際観光もしていますけど)、本当は能登町役場でご活躍されている灰谷貴光さん(写真左)に会うことが目的でした。それまでオンラインで何回かお話しさせていただいたものの、やっぱりリアルは違いますね。お互いの近況報告なども含め、満喫した夜をともにさせていただきました。灰谷さんはNHKの取材対応などもあり、お忙しい中でしたが、写真を見ての通り、能登町のアピールをそれこそ全身全霊をかけて取り組んでおられる方で、ありきたりな「地方創生」ではなく、常に挑戦し、成功と失敗を繰り返しながら実践されている方で、私からすると友でありながらも生き方そのものを見習うべき存在です。

そして、もう1つ。能登はブルーベリーで有名なのですが、ひらみゆき農園さんをご紹介いただきました。残念ながら収穫期ではなかったのですが、平さんは無農薬農園にこだわりつつも、ブルーベリーの可能性を信じ、6次化に取り組まれています。

ひらみゆき農園さん謹製のお土産の数々

左から順に、ブルーベリー入りのハンドクリーム、ブルーベリーのお酢(甘さ控えめですごくおいしい!)、そしてブルーベリーソース(ジャムではないけれどもパンに塗るのに十分な濃さ)、そして右端がブルーベリーを染料に使ったマスク。これだけの商品を平さんおひとりで企画・販売されているわけですから、そのバイタリティには驚きを隠せません。実際、先の「イカの駅」でもこれらの商品は販売しています。

私としても、こういう真摯な事業者さんを見るとコーチコンサルとして血が騒ぎます(笑) 今回ご紹介いただいたご縁で、何かお手伝いできるところがあると思い、本当に心の底から支援したくなりました。コンサルティング、コーチング、そして自分でも農作業をしてみたいと思いました。ただ、何か新しいことをやろうと思った場合、結果が出るのは早くて半年後、もしかしたら数年かかるかもしれません。

ですが、あわてずゆっくり時間をかけて、灰谷さんや平さんのように街を愛し、街に合ったものを自然な形で作り上げていく姿。私の眼にはものすごく輝いて見えます。そして、そうした人たちとのかかわりあいを決して通りいっぺんのものにしない。これが本当に自分のやりたいことなんだなって思える素敵な旅でした。

私も灰谷さんや平さんのようにどんどんチャレンジしたいと思います。そしてその成果が出た時に、このブログを見てくれる人にいいものを紹介できる日がくる。そんな日が待ち遠しいです。