地域活性化

石川県能登町に行ってきました(あばれ祭り2022)

少し前のことになりますが、石川県能登町に行ってきました。目的は「あばれ祭り」を見ることです。コロナ禍以来のことなので、3年ぶりの開催とのこと。ただ、本稿の執筆時点(2022/7/31)でまさかコロナ(1日の感染者数)が東京で3万人、4万人に達するとは全く思っていませんでした。来年開催されるかどうかなんて誰もわからない。でもチャレンジできることはやってみる、まさに“今を生きる”という感覚で皆が祭りに臨む。そんな雰囲気でした。

もともと、能登半島には地域ごとにこうしたお祭りがあるとのこと。もともとお祭りは”地域の人たちのもの”なので、他地域から来る人間は受け入れられないところもあるようです。ただ、あばれ祭り(宇出津地区)が来訪者も受け入れてくれるとのこと、”ありがとう”の言葉しか思い浮かびません。羽田からわずか1時間足らずで、これだけの自然あふれる能登町。すっかり私もとりことなり、今回で3回目の訪問となりました。過去2回の訪問記は以下(イカ🦑)となります。

能登町訪問のもう1つの目的

今回の訪問は先述の通り「あばれ祭りが見たい!」という私の願望によるものですが、もう1つ、目的がありました。2回目の訪問でお会いした「ひらみゆき農園」さんに改めてお伺いすることです。前回は10月だったので、シーズンが終わったところでしたが、今回はまさにシーズン真っ盛り。私もおいしくいただきました。

上の写真が「柳田植物公園」の農場ですが、写真左側がブルーベリー狩りができて、右側のキッチンカーで受付およびスイーツ・ドリンクの販売をしています。下の写真は収穫期でしか味わえない、ブルーベリーたっぷりのクレープ。ブルーベリー果実はもちろん、下の方にはブルーベリーソースが入っていて、最初から最後までスルっといただける逸品でした。

スペシャルクレープ
柳田植物公園内のブルーベリー狩り

農園内にも入らせていただき、摘み取りも体験させていただきました。第一印象は「大きいΣ(・□・;)」。スーパーで売っている海外産のものより圧倒的に大きいです。これはこの写真で伝わりますよね(^^)。それから、同じ園内でも樹によって「甘い」「酸っぱい」と酸味が違うこと。同じ農園内でこれだけ違うの?というくらい。味はそれぞれ好みによりますが「酸っぱい」ものを口にしたときは「フフッ」と微笑んでしまいました。

いよいよあばれ祭り!

さて、いよいよあばれ祭りです。昼に車で現地で通り過ぎた時、周りのお店はお祭り準備のため、ランチにありつけないほど。更に14時から交通規制が入ることや、ものすごい出店の数が並んでいることで、町の中は「お祭り感」満載でした。

 お祭りは夜遅く始まります。あたりはすっかり真っ暗です。あるのは目の前の神輿(キリコ)のみ。ただ、これが重い!全員が力を入れないと本当に上がらない。必死になりました。小さなザブトンを渡されるわけですがこれが「肩パッド」になります。ですが、次の日、温泉に入ったとき、右肩にすっかりアザが出来ているのには驚きました。

といっても、お祭りは苦行ではなく(笑)、お祝いの場です。あまりきれいな写真は撮れませんでしたが、何発も何発も上がる花火は圧巻でした。結局、11時過ぎまで続きましたが、冷たい飲み物を配ってくれる優しい方が何人もいらっしゃって嬉しかったです。就寝するときは既に日付を回っていました。そして、翌朝の全身筋肉痛もまた快感です。

1つ驚いたのは、とにかく若い人が多かったこと。過去2回の訪問ではそんな感じはしなかったのですが「この祭りのために帰ってくる」とのことでした。確かに飛行機は往復ともに満席。実家を離れて東京や金沢など他地域に在住している人も”この日のため”に帰郷する。流れ去っていく日常を忘れ、1人の人間として自然に生きていく。熱い炎と魂が1つになる。そして、そこには大切な仲間たちがいる。そんな空間でした。この場にいることに本当に感謝しました。

あばれ祭り2日目。”この日は壊す”祭り

あばれ祭り2日目。ビジネスパートナーの税理士さんをお迎えしたのですが、彼にとっては「生まれて初めての能登町」。訪問3回目にしてついにガイドする側に回りました(笑)。いろいろめぐりましたが、おススメは何度来ても心洗われる「真脇遺跡」は私にとってパワースポットです。ここの中に裸足で立つと自然というより”地球”を感じます。

それから、隣の珠洲市にある「見附島」も存在感あふれる名所。たくさんの観光客がいて、なかなかシャッター押せませんでした。

そうこうしている間に、夜。この日はキリコを”壊す”日なので、行うのは地元の若い方中心。下の写真で人が群がっているのは、キリコを何度も何度も地面にたたきつけて壊しているからで、こちらも圧巻でした。2日目はそれを徹底的に夜中の3時くらいまで続くそうですが、私と友人は11時過ぎに切り上げました。1日あたり、13,000歩も歩いています。

さて、このお祭りの様子をもっとクッキリと見たい方!文字で楽しむよりも感性で楽しんでほしいです! 能登町観光ガイドの公式Youtubeで公開しているのでぜひご覧ください。

気が付くとアッという間の2日間(2泊3日)でした。帰りには心地よい疲れと充実感。この日のために準備期間。どれだけの方が携わったのか。私には想像もつきませんが、全ての人たちに感謝しています。皆さま、本当に素敵な時間をありがとうございました!