地域活性化

茨城県城里町に行ってきました。

この度、縁あって「茨城県城里町」を訪問しました。これまで当ブログでは地域についていくつか書かせていただいていますが、こちらは日帰りできる場所。近くて多くの自然を堪能でき、とても濃い1日となりました。(事務局の皆様ありがとうございました!)

当日は朝9時に水戸駅集合。朝早いですが、東京(または上野、品川)から水戸まで特急でわずか1時間。この特急がまた心地よく、新幹線以上の乗り心地と周りの風景でワクワクが止まりません。さて、水戸駅に着きました。改札出てすぐ右側に成城石井があったことに軽く驚き、ここだけ見ると東京と変わらないです。が、そこからすぐ近くの千波湖にいくとガラっと雰囲気が変わります。

なんでも市街中心の中でこれだけ大きな湖があるのは「ニューヨークのセントラルパーク」か「水戸の千波湖」かということらしく、もっともっと知られてもいいのになあ、と思いました。たびたび書いていますが、旅のいいところは「自分の常識を書き換えること」。まさか日曜の朝早く、水戸とニューヨークが頭の中で結びつくとは思っていませんでした。

さて、この日は盛りだくさん。以下にタイムスケジュールを示します。
9:00(or 10:00) 集合、自己紹介
10:50 途中、パン屋さんで昼食を購入し、城里町へ。
12:15 城里町に到着。高安園にて茶畑。工場見学。
13:00 島家住宅(古民家)にてランチ。水戸ホーリーホック農場業の畑見学
14:00 七会きのこセンター見学、複合交流施設アツマーレ見学
15:00 城里町出発。阿字ヶ浦へ移動。
16:00 阿字ヶ浦イバフォルニアベースでワークショップ
18:30 阿字ヶ浦出発
19:00 水戸駅にて解散
たっぷり12時間、暑さとともに濃い1日を過ごしました。
ただ、何よりうれしかったのは、元地域おこし協力隊の坂本さんのツテと事務局の皆様との連携により、げっしてガイドではたどり着けない経験が出来たこと。本当に感謝しています。自分1人で水戸に行ってもこんなに楽しめないですし、きっと「普通の観光」で終わっていたと思います。

さて、この日の参加者は15名(間違えていたらごめんなさい)。ほとんどの方が初対面で新鮮でした。千波湖ではMITO FERMERS MARKETにて新鮮な地元野菜を購入後、まずは自己紹介から。多種多様な方々との旅がスタートです。

車3台(ここで1台合流して計4台)で向かったのが、地元の名店「ラ・メゾン・デュ・パン・クリハラ」。パンはもちろんのこと、外装・内装もおしゃれなこのお店。聞けばそうした建築関連の専門家が自然と集まるという、何とも東京ではありえない話。パン自体も、東京でも大流行するとは思いつつも、地元茨城の食材にこだわっているところをウリにしています。「うーん、やっぱりガイドでは味わえない旅だな」と思いつつ、城里町の高安園へ。

高安園では美味しいお茶をいただき、その後に工場見学をさせていただきました。店内(店頭)は地域の方々の憩いの場になっているほか、遠方から買い求めにやってくる方もいるとのことで、この高安園のお茶は、店頭と城里町内の直売所での販売のみで、通販などは行っていません。それで売り切るのだからすごい!と思いつつ、気が付くと私もおいしい和紅茶を購入していました。大満足です。

さて、その後古民家へ。残念ながらここでは現在宿泊はできないものの、地域のイベントは数多く行われているとのこと。私もゆったりとした時間を過ごしました。都会の喧騒から離れ、視界に入ってくる自然はなんとも言えないものでした。

さて、旅はまだまだ続きます。七会村きのこセンター、下の写真をみておわかりの通り、きのこ栽培の常識を覆すものでした。聞けば、(東日本大震災時の)放射能の関係で、土から(地面から)生えてくるきのこは栽培できないとのこと。震災から実に10年以上も経過し、かつここは福島ではなく茨城。それでもなお、そういった規制があることに驚きを隠せませんでした。ハウス栽培であれば問題なしということで、こうした栽培を行っているとはいえ、これは相当設備(維持費含む)がかかるものだと感じました。名産の「花びらたけ」を買いましたが、帰宅後しばらく冷凍庫に入れ、その後天ぷらにして食べました。触感が何とも言えず、「新たな名産」を味わうことができました。これもまた「常識が書き換わった」瞬間です。

その後は、阿字ヶ浦イバフォルニアでワークショップ。写真を見ていただきたいです。夕刻の穏やかな海。かなり駆け足の旅だったため、阿字ヶ浦で過ごす時間は短かったですが、逆に「また茨城に来たい」と感じさせてくれました。城里町再訪も、阿字ヶ浦(海側)散策もまたぜひ行ってみたいです。

素晴らしく濃厚な1日を過ごしました。しかし、地域活性化への道はこれからです。今日はあくまでも「視察」。これから城里町に、阿字ヶ浦に、そして茨城にどう携わっていくのかという課題が待っています。「来てくれるだけでうれしい」という坂本さんの言葉通り、季節ごとに訪れて地元の美味しいものの恩恵に授かるだけでもいいのかもしれません。それもまた、立派な”地域との関わり方”です。ただ、平日昼間働いている会社員が地域のビジネスにどうすれば直接寄与できるのか。そのことを、今日知り合った素晴らしい仲間と考え、行動していきたいです。そして、その成果をこのブログで紹介できる日がくると信じて、帰路につきました。