中小企業診断士

中小企業診断士協会の海外展開コラムに掲載されました。

パキスタン出張の内容が掲載されました

1月の終わりから2月頭にかけてパキスタン出張に行ってきました。その時の様子を東京都中小企業診断士協会・三多摩支部の海外展開コラムに寄稿し、掲載されましたのでぜひご一読ください。

もともと、前職でも海外に行くことが多くあり、独立した動機も「日本企業の海外進出支援」を行うためですので、1か月目で海外出張があったのは大きな喜びでした。日本大使館や領事館に表敬訪問する機会にも恵まれました。いうまでもなく、会社員が普通に出張する限りでは経験できないことで、写真などお見せできないのはとても残念です。(というより、日本では大企業でもパキスタンにいくことは稀だと思います。)
今回のパキスタン出張、ビザは1日で発行されましたが、まず日本人にとって「ビザが必要」という時点でパキスタン渡航に対する敷居の高さを感じました。日本から海外に行く場合、ビザ不要な国が多く、諸外国(のパスポート)に比べて恵まれてますので、余計そう思いました。

今回のブログでは、コラムでは書ききれなかったことを皆様にお伝えしたいと思います。

コラムには書けなかった海外ビジネスの難しさ

 今回の出張ではイスラマバード、ラホール、カラチの3都市を訪れました。従って国内線も2回利用したのですが、手荷物を乗せる棚が飛行時間わずか2時間で結露してしまい、中のものが水浸しになってしまいました。日本の航空会社では絶対にありえないことですが、海外とはいえ全くの想定外。今回の出張は移動と訪問をなんども繰り返すため、予備に持っておいた名刺が濡れてしまったの痛かったです。(なんとか足りましたが)
また、帰りの飛行機がコロナウイルスの関係で欠航になってしまい、慌てて代替便のチケットを予約し帰国したというハプニングもありました。バンコク経由だったこともあり、意外にも成田空港は厳戒態勢ではありませんでしたが、無事帰国できてよかったです。

 といった上記のようないわゆる「こぼれ話」は協会のコラムでは書く必要がないことなので省きました。ですが、コラムの最後の文面「テロがなくなり、治安がよくなり、パキスタン最大都市であるカラチに多くの日本企業が安心して進出できる日が待ち遠しいです。ですが、現地にいる方に聞く限りでは、残念ながらその日が来るのはまだまだ先のようです。」について補足させてください。
日本人の感覚からすると、「国内政情が安定すれば、イスラマバードやラホールくらいの治安が保たれるのでは?だって同じ国でしょ?」とつい思いがちですが、そうではないことを現地では実感します。カラチでは「セキュリティビジネス」が極端に発達しているからです。どこに行くにも、警備、警備、警備、、、。もちろん警察が何もしていないわけではないのですが、これだけセキュリティ関連のビジネスが発達してしまうと、明日から急にやめるわけにはいかないでしょう。
「もうこの国は警察が市民(旅行者含む)を守るから警備員はいらないよ」となった瞬間、警備員だけでなくランドクルーザーを貸し出すレンタカー業者など、数多くのセキュリティービジネスが成立しなくなってしまい、雇用が失われます。するとどうなるでしょう。街に失業者が増加した結果、これまで警備にあたっていた市民が暴徒化し、新たな犯罪が生まれてしまう要因にさえなってしまいます。なので、「厳重な警備が必要とされる社会」が少なくとも現状のカラチではある意味「正」の側面があります。そんなこと言っていたらいつまでもこの国は発展しない、と思うかもしれません。ただし、「みんながみんな平和を望んでいる、それが唯一の絶対解だ」と言ってしまうのは早計です。今は正解のない世の中に生きている、そのことを強く実感しました。そしてまた、海外ビジネスの難しさというものは、これから私がたびたび直面することになると思いました。