中小企業診断士

簡単にできるアイデアのつくり方(ブレーンストーミング手法)

アイデアが出なくて困っている・・・そんなことありませんか?

アイデアが出なくて困っている・・・そんなことありませんか

なんかいいアイデアないの!

これ、会社員時代、何度となく職場で聞かれた言葉です。独立してからは「解決策(アイデア)」が求められるので、転じてこれが今の仕事になっているわけですが、職場で簡単に出来るアイデア出しについて書きます。

もともと、日本人は謙虚なところがあるので、アイデアを出すことに躊躇(ためらい)があります。なので、ブレーンストーミングを開催しても、なかなかうまくいきません。

  •  こんなこと言って、周りから否定されたらどうしよう。。。
  •  言ったばっかりに自分が責任を取らされるのではないだろうか。。。
  •  やるとなったときに、失敗したらどうしよう。。。

頭の中にネガティブな言葉が浮かんでいるうちに、会議は沈黙の場となり、ファシリテーター(役職者かリーダー)だけが一人でしゃべっている。(でも反応なし)

よくある風景ではないでしょうか。

最近になって、アイデアソンと呼ばれる手法もでてきて、うまく取り入れているところもあります。つまり、それだけアイデア出しが求められるわけですが、もっと簡単に出来る方法があります。

もともと、アイデア出しには「目的」があるはずです。

  •  あたらしい商品のネーミングで何かいいアイデアはないか。。。
  •  お客さんから安くしてくれと何度も言われるんだけど、解決するアイデアはないか。。。
  •  なかなか新人が育たないんだけど、うまくいくアイデアはないか。。。

目的はまちまちでも、まずはアイデアを増やしていくことです。そうなると非現実的なアイデアも出てきますが、あとで取捨選択します。(アイデアを出すのは難しくても、切り捨てるのは簡単なので。)

増やしていく中で、一見無駄だと思えるようなアイデアから、また別のアイデアが生まれることもあるので、「無駄だから言わない」というのはなしにしましょう。

そんなこといっても、そもそも最初からアイデア出ないんだよね。

という声が聞こえてきそうですが、大丈夫。手順を説明します。




ブレストでアイデアをふくらませるための方法

ブレストでアイデアをふくらませるための方法

先に述べたように、アイデアが出ないでずっと黙っているケースが多いです。これは慎重になりすぎて「早く答えを求めてしまう」からです。

そもそも答えがあるなら「アイデア出し」は不要なので、ブレーンストーミングの場では、「間違っているかもしれないけど、まず1つ出たアイデア」をベースにしましょう。

なにかベースになるものがあれば、そこはカイゼンが得意な日本人。最初のアイデアから少しいいアイデアが出れば、否定する人はいません。これでまず「否定ありき」の雰囲気がなくなります。

場の雰囲気ができたところで、以下の点を念頭にアイデア出しを続けます。

  •  (前述の通り)もとのアイデアを少し改善したアイデア
  •  もとのアイデアに似ているんだけど、ちょっとだけ違うアイデア
  •  もとのアイデアとまったく逆のアイデア
  •  問題解決には関係なくても、人のアイデアを見てパッと思いついたアイデア
  •  制約(作る(売る)のに**が必要、など)を取っ払ったアイデア
  •  上記のアイデアを生み出すために、無理を承知でとりあえず出したアイデア

アイデア出しを順番にチーム全員で言い合って何周かすると、意外や意外、ブレーンストーミングでたくさんのアイデアが出てきます。注意点としては、場の雰囲気を壊さないよう、「批判禁止」をルールにしましょう。

ここから先は、出たアイデアについて深堀りをします。もし、深堀りが進まないようであれば、またアイデア出しに戻りましょう。

最後に、アイデア出しの前後で迷うケースがあります。それは以下の2点になります。

  1.  アイデアを出す以前に「そもそも原因がわかっていないので。どんなアイデアが必要なのかさえもわからない」ケース。
  2.  アイデアは出たんだけど「実行に移すにはどうしたらいいのかわからない」ケース。

実際は、個々の問題になるので難しいですが、考え方について別の記事で書きます。まずは今回、アイデア出しについて書いてみました。ポイントは以下となります。

  •  まずは、1つアイデアを出してみましょう。
  •  すると、いくつかのパターンでアイデア出しが出来ます。
  •  チームで2~3周まわすと、たくさんのアイデアが自然に出ます。
  •  全体を通して守ってほしいルールが1つ。それは「批判禁止」。